C R I M I N A L  A N D  P R I N C E S S








 ちまっちまと進めてきたパラレル、終了です。
 一話完結を基本に という筈だったのですが、終盤は全て続きものになってしまいました。
 最初から終わりだけは決めていたのですが……何だか気付いたら長くなっていました。


 元々は、あやみさん主催のコス&アタッチメントアンソロに使う予定だったネタです。
 色々考えていたらネタ的に辛いものがあったので、アンソロには別のものを使ったのですけど。
 もしもエステルが城を出ることがなく、ユーリと出会うとしたらどんな風になってたんだろう と思っていたら、こんなシリーズになりました。
 ユーリが黒衣の断罪者である意味が、最後の口覆いの布にしかなかったのを終盤になって気付きました。
 もうちょっとこの辺りを活かしたかったです。力不足。


 微妙な距離感とか 微妙な雰囲気とか そういうのを取り入れたくて書いていました。
 キャッキャウフフしてる二人も好きですけど、適度な距離感のある二人も好きです。
 ユーリがあんな性格してるので、エステルもどことなく悟っていたりしたら とか思います。決戦前夜のやりとりみたいな。


 黒衣の断罪者は姫君を攫うことはしませんでしたし、姫君は黒衣の断罪者に着いて行きもしません。
 でも、互いを理解していることは確かで、それが二人の色付いた世界なのです。